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つぐない ATONEMENT

よかったぁ

セシーリアとロビーのエピソードはメロドラマ。だけどこの作品はセシーリアの妹ブライオニーの視点から描かれている。
それが分かるのは終盤なのだけど、途中途中のタイプライターを打つ音がリズムを刻んでメロディーに繋がっていく音楽はそれを表現していた。
めっちゃ美しいキーラも、相手役のジェームズ・マカヴォイも他の出演者も役にはまっていて映像も美しくストーリーにも破綻なく完璧。とりわけ、多感で潔癖な少女時代のブライオニーを演じたシアーシャが出色。
起こった出来事は全てのタイミングが悪く、最悪の結果を引き起こした。ブライオニーの嘘は少女であるが故の無知と思い込みと小さな嫉妬から生まれたもので、もし当事者だったら許せるものではないかもしれないけど彼女自身も可愛そう。悪意で人を貶めようとしたわけじゃないんだもの。しかし、結局その嘘により初恋の人と実の姉から卑怯者のレッテルを貼られ自分自身も一生その責め苦を背負うことになる。
ブライオニーのロビーに対する淡い気持ちが描かれているからより切ない気持ちになってしまう。
一番許せないのは従妹と兄の友人。事件上一番重要な二人なのに物語上では小さな役にすぎない。ブライオニーが嘘の証言をしなければロビーは捕まらなかったのかもしれないけど、その一少女の証言だけで犯人と決め付け真相を知っている二人は恐れから黙し、世の中にはこんな不条理がたくさんあるんだろうな。
ブライオニーが、負傷したフランス人の手を取るシーンからずっと切なくて涙。
ブライオニーの過ちは何をしても償えないものなのかもしれない。セシーリアのアパートのシーンでロビーに言われたように真実を話したところできっとセシーリアやロビー以外の人間は大して何も感じないだろうし、彼らが人生を取り戻せるわけでもない。
彼女のとった手段はその真実を本人達には届かなくても多くの人々の心に残すという方法として、彼女に出来得る最大のつぐないだったのかな。

2007年/イギリス映画/2時間3分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/配給:東宝東和

監督:ジョー・ライト
脚本:クリストファー・ハンプトン
製作総指揮+原作:イアン・マーキュアン
製作:ティム・ビーバン/エリック・フェルナー/ポール・ウェブスター
撮影:シーマス・マクガービー
編集:ポール・トシル
美術:サラ・グリーンウッド
音楽:ダリオ・マリアネッリ

出演:キーラ・ナイトレイ/ジェームズ・マカヴォイ/シアーシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ブレンダ・ブレッシン/パトリック・ケネディ/ハリエット・ウォルター/ベネディクト・カンバーバッチ/ジュノー・テンプル/ジーナ・マッキー/ジェレミー・レニエ


テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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