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その土曜日、7時58分 BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD

いいんじゃない?


シドニー・ルメット監督の作品は『狼たちの午後』が大好きだった。そういえば先日観た『12人の怒れる男』も彼の作品。あれから何十年経ったかな。まだ現役だったんだと驚いた。しかもフラッシュバックの多用というイマドキ(?)な手法も取り入れて。
それが途中まで多すぎでうざったいかなと思っていたが、そうやって登場人物それぞれの目線から各場面を見せることで、徐々に真実をあぶりだしてゆくために取られた手段だったんだと思うと効果的だった。
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これはギリシャ悲劇に似ている。憎しみの連鎖は悲劇しか生まない。
イーサン・ホークが演じた弟は父から言わせれば「まだベイビー」。しかし兄はそれ以上に子どもだったと思う。父を憎んではいるがそれ以上に愛情を欲し、上手く行かないことを人のせいにして甘えている。
我が子を平等に愛せないということ自体はどうしようも無いことだと思う。しかしそれを隠さない父もまた大人じゃない。多分ベッドに横たわっているのが弟のほうだったとしたら、父は殺さなかっただろう。そう考えるとちょっぴり切ない。
いやこれは哀れみだ。「哀れむ」という言葉は上から目線な感じで好きではないが、この感情は哀れみだと思う。原題はアイルランドの古い乾杯の慣用句らしいが、「あなたが死んだことを悪魔に知られる前に天国に行けますように」という言葉をそのままに受け取ると第3者から兄への哀れみの言葉に聞こえてならない。

2007年/アメリカ映画/1時間57分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

監督: シドニー・ルメット
脚本:ケリー・マスターソン
製作総指揮:ベル・アベリー
撮影:ロン・フォーチュナト
編集:トム・スワートウート
音楽:カーター・バーウェル

出演:フィリップ・シーモア・ホフマン/イーサン・ホーク/マリサ・トメイ/アルバート・フィニー/ブライアン・F・オバーン/ローズマリー・ハリス/マイケル・シャノン/エイミー・ライアン/サラ・リヴィングストン/ブレイン・ホートン/アリヤ・バレイキス/アレクサ・パラディノ


テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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